いのち
高校時代の担任が亡くなったと連絡があった。
人生100年時代とか言うけれど、急に自分と関わりのある人がいなくなってしまうって、虚しくて悲しくて儚いなと、やるせない気持ちになった。
先生には、高校の3年間すごくお世話になった。1年の頃、クラスでただ1人家族の元を離れて暮らすわたしにいろいろと融通を効かせてくれたり。
自分は自分という考え方は長所だけれど、もう少し闘争心を持とうってよく言われたな。
浪人して心配もかけた。
大学4年のとき、教育実習で母校に行ったときに再会して、嬉しそうにしてくれた顔を今でも覚えている。スーツ姿が似合わないって笑われたこと、高校生みたいな見た目だなってからかわれたな。
実習の最後に、授業を見に来るって言った先生に、恥ずかしいから来ないでって言ってしまったけれど、今思うと、教師にならなかったわたしにとっては最後の授業になってしまったから、先生に見てもらえばよかったな。
最終日に、お世話になりました!って挨拶をしたきり会うことはなかったけれど、先生のかけてくれた言葉をいろいろと思い出して、悲しいなって素直に思った。
人生って虚しい。なんのために生きてるんだかわからないようなわたしはのうのうと生きていて、まだまだ目標や未来のある人がいなくなってしまう。理不尽だなって思う。あとどのくらいこの理不尽を経験すればいいんだろう。
そのたびに悲しくてしんどい気持ちになるの、嫌だなって、関わってきた人が亡くなったと聞くたびにいつも思う。