アイス禁止令
というものを課してたんですね、自分に(※過去形)。
太ったとか肌の露出が多くなるから痩せなきゃとか、そんな女子的な理由ではなくて。
単純に、金がなかったからなだけ。
毎日口にしているものが、アイスとグミと青汁と煙草、そして水というバリエーションなわたしにとっては、アイスは主食と言っても過言ではない。
6,7本入りの箱アイスなんて1日半で食べ尽くしてしまうのは、経済的にどうなのかしら。ただでさえ切り詰めなければならないというのに、家計圧迫しすぎじゃね?って思い至り、アイス不買運動を決意。
注:煙草の方がよっぽど無駄じゃね?って思う方もいるかもしれないけれど、これは自分の精神安定剤としてとても重要な役割を担ってくれているので無駄ではないのである。煙草さえ吸えればそれでいい人間。
結果。4日で断念したよねー。
オリンピックの抽選は外れるし(当たり前だ)、好きな声優の番組観覧募集も外れたし(切実に行きたかった)、人生わたしに塩すぎじゃない?こんな日くらいアイス食べても許されるくない?って結論に至り、買っちゃったよね。
それと、言い訳にしか聞こえないかもしれないのだけれど。
アイスを食べないとなると、わたしの主食と呼べる食べ物は主にグミ(そして煙草)しかなくて。あまりに栄養をとっていないせいか、立ちくらみだけじゃなく座ってても寝転んでても目眩が止まらない。おまけになんだか気持ち悪いような…?
節約のために、あんまりエアコンを付けずに過ごしていたから(冷房の風が苦手で体調が悪くなるせいもある)、熱中症かな?と思って、飲んでた水からスポーツドリンクに変更してみた。やっぱり立ちくらみと目眩が酷い。
これはいよいよヤバイかもなあ…と思って、ぶっ倒れて病院送りになれば、節約もくそもないじゃないか!アイス我慢してフラフラで倒れるなんて本末転倒も過ぎるぞ!と思って、解禁することにした。
ただし、節約は続けなきゃだから1日2個までのルールは作り。
体調は、少しだけ良くなった気もします。食べたかったものを我慢していたストレスとかもあったのかもしれないかれども。
まあ、3日坊主どころじゃなく有言実行が出来ないわたしにしては、4日も我慢出来た自分を褒めてあげようと思う。偉いぞわたし。
うつ病になる前は、焼肉も甘いものも炭水化物もファストフードも食べることが大好きだった。「良く食べるね」とか「おいしそうに食べるね」って言葉が嬉しかった。
病気になって、いろいろなものに興味も関心も湧かなくなって、いろいろな感情が消えていった。
食べ物を口に運んだ瞬間に、今のわたしが感じるのは、「咀嚼するという行為が気持ち悪い」というものだ。食べ物を咀嚼する行為に嫌悪感が湧いてしまって、固形物を口に出来なくなってしまった時期もある。
「おいしい〜」と笑顔を浮かべる自分を、わたしはもう思い出せない。
甘いとか辛い苦いやしょっぱいといった感覚はわかる。でも、そこにおいしいとか好みじゃないなどの感情はついてこない。
虚しいと思うことの1つ。
食べ物を口にして「おいしい」と思える感情がどれだけ大切なものか。
失ってはじめて気づくという言葉はよく耳にするが、それを身をもって実感した。悲しいな。とも思う。
わたしは、元のわたしに戻れるのだろうか。また、食べ物を口にしておいしいと思えるわたしに。