ないものねだり。

うつ病で休職中。のんびり日常メンヘラブログ。

飯テロ

ドラマ『きのう何食べた?』を見ることが1週間の癒し、そして楽しみとなっている今期。

 

最新話を、GYAOの配信で見た(先週の金曜日は、気分が落ち込んでいてとてもじゃないけれど、放送を見る心のゆとりがなかった)。

 

 

友人に勧められて途中から見始めたのだけれど、1話から見ておくんだったなあ。めちゃくちゃ癒される〜

 

わたしは休職中の身分だけども、自分が仕事バリバリしてたとしたら、確実に1週間のご褒美と化してたと思う。このドラマのために金曜日頑張ろう!とか金曜日まであっという間だった〜♡今週も頑張れた🎵みたいな気持ちになれてるような気がする。

 

友人には、シロさん(西島秀俊さん)の腕まくりとエプロン姿がやばいかっこいい!!!!!っていうステマに見事に釣られて見始めた訳なのだけれど。

 

話数を重ねる度に、わたしにも友人の中にも「ケンジ(内野聖陽さん)かわいい♡」の気持ちが芽生えて、番組の感想が「今週のケンジもかわいい♡ケンジかわいい♡♡」っていうケンジケンジケンジbotに進化し、最終的にケンジの人格が乗り移ったLINEや電話をしていた(笑)

 

ケンジはケンジでシロさん大好き♡幸せ♡♡みたいなお花畑脳に見えつつ、以外と男らしさもあり、芯の強さというか真っ直ぐさが素敵だなあと思える。

シロさんは男同士ということに世間の目をどうしても気にしてしまう(職業的にも仕方のないことだとも思う)生真面目さやケンジとは違う意味での真っ直ぐさというか実直な感じが素敵。似たもの同士にはまったく見えない2人だけれど、相性の良さは伝わるし、お互いがお互いでなきゃならない理由も視聴者にはすごく伝わって(シロさんはご飯の作り甲斐があるとか意地張ってるけど)、パートナーがいるっていいな、と素直に思える。

 

「ただいま」や「おかえり」が言える相手がいること。そんな家が自分を待ってること。なんだか、今度実家に帰ったときにはそういう何気ない言葉を大切にしようと思った。「いただきます」とか「ごちそうさま」とか。わたしの家族は、そういう「おはよう」や「おやすみ」なんかの挨拶や言葉は、みんなしっかり使ってるのだけども、このドラマを見て、そうした言葉の重要性というのかな。大切にしなきゃならない言葉なのだとつくづく感じる。

独り暮らしの我が家でも、ただいま〜とかいってきまーすとかおはようおやすみは独り言としてついつい口走ってしまうんだけど、それを伝える相手が、存在がいてくれることって温かくて幸せな気持ちにさせられる。

 

しかし、金曜日のあの時間にシロさんの料理はただの飯テロでしかないと強く言いたい。わたしはそんなに食事に対して関心もないし、食欲もないし料理にも興味ないから、「夕飯?アイスかな」ってレベルに食生活が破綻している人間だけれど、金曜の夜中に見るシロさんの料理にはお腹すいた!シロさんの料理食べたーい!!!!!って気持ちになるから不思議だ。

変に洒落た料理じゃなくて、家庭的なところもいけない理由だと思う。実家と母の作る料理が恋しくなる。そして、それをとてつもなく豪快に(こういう部分がケンジの男らしさ)、美味しそうに、幸せそうに頬張るケンジを見ていると、とてつもなく幸せな温かい気持ちで胸がいっぱいになる。お腹はペコペコになる。

 

今から最終回が嫌だなあと毎週シロさんとケンジに会いたいとロスになる自分がいて、近いうちに原作を買う未来まで見える。原作読んで、わたしが料理という趣味を開花させられたら、漫画やドラマといったフィクションは人間を変えるんだよ!奇跡だよ!!って周りの人間に言いふらそうと思う。

 

シロさんとケンジの住むお家も、シンプルで男2人の同居生活感溢れてるのが素敵。だけど、料理の好きで何をするにもスマートなシロさんだけに、食器や家具のすべてがなんだか安っぽくなくシンプルなお洒落って感じもあの2人が住む部屋っぽくてとても良き。あと、ケンジの勤める美容室がめちゃくちゃお洒落でこういう美容室にケンジみたいな美容師がいたらめっちゃ指名するわ!月2とかで通っちゃうわ!って思う。あの美容室の内装、とか小物の配置とかめちゃくちゃ好き〜。わたしにもこういうセンス欲しいなって心から思う。

 

 

あとね、あとね、OAUさんの『帰り道』がめちゃくちゃ良い歌で!!!!!ドラマを勧めてくれた友人が「歌も良いんだよ〜」って言ってくれて聴いたんだけれど、初めて聴いたときは普通に泣いてしまった。そのとき、わたしは帰省した際に母親と喧嘩をしたまま東京へ戻ってきてしまっていて、そのことがずっと心の中で大きな塊みたいに残ってて、毎日日々を重ねる度にそれが大きくなっていって、精神的にも参っていた時期だったのね。ということもあって、曲を聴いた瞬間に、実家に帰りたいなあ…って思った。今は母親とも無事にではなかったけれどちゃんと仲直り出来て、元の仲良し母娘になれてるのだけれど、『帰り道』を聴く度に涙が溢れるし、やっぱり、実家に帰りたいなあ、母に会いたいなあって気持ちにさせられる。でも、その気持ちが寂しいからでは全然なくて、自然と会いたいなあっていうのか。母親の温もりやご飯の温かさ、美味しさなんかを思い出せて「帰りたい」って思えるから、本当に素敵な曲だと思う。

 

 

 

次に実家に帰ったときは、元気に「ただいま」を言おう。そして、こんな娘なりのありったけの感謝を込めて、「いただきます」と「ごちそうさま」を言おう。

 

そう思ってます。